2009/12/04

本当に厳しいのは先生じゃなくユーザーでした


セ トレトレ コンプリケ ポーヌ
ってお婆ちゃんに言われちゃいました。
英語で言うとIt's very very complicated for us.(すっごく難しいわね、私たちには)

やっぱ優しさの押し売り、押し付けがましいデザインになっちゃってました。
今日はいろいろな事に気付かされました。勉強になりました。

一週間前に先生からノーが出て、それを踏まえてもう一回アイディアを練り直しての今日のユーザー評価でしたが甘かったですね。
結構、簡単で直感的な操作にしてたつもりだったんですけど、もうアリスターがシナリオを説明してるときのお婆ちゃん達の「必死にそのシーンを想像する顔」を見て既にダメだと思いました。
機能を無理矢理押し込みすぎたなー。全くもってこっち側(作り手側)の都合でしかなかったな。反省。また考え直さなければ。分かっててもちょっと焦るとすぐ陥る定番の罠。まだ未熟だなー。

でもそれ以外にも収穫が。
今日はアイディアとその製品を使ったらどういうシナリオが想定できるかってのを作って持ってったんですけど、分かりやすいようにシナリオの各シーンに挿絵のようにスケッチを配して、マンガと絵本の中間のようなものを作っていきました。これはやった事なかったけど、結構いい感じ。これから評価やポートフォリオにも使えるかもと思いました。

もう1つは、アメリカ人のアリスターがアイディアを話し合ってるときに、どんどんその辺のガラクタとか紙とかで「例えばこう動かすとこうなって・・・」っていうふうに簡単なプロトタイプ(本人は全くそんな気はない)を作りながらやってた事。すごい印象的でした。アイディアはどんどん視覚化しながらやった方がいいってのは学校でよく言われる事ですが、こんなにもナチュラルにやるんだなーとぼんやり思いながら見てました。

デザインする上ではすごくいい事なのはもちろんですが、僕が思ったのは別の事で、「英語って細かい抽象的な事を説明する単語がないんじゃないかな?」ってことです。例えば日本語だったら「ザラザラしてる」とか「ポワーンと浮いてて」って言ったら一発で説明できるんだけど英語ではそれはない。だからlike thisとか言いながら紙を動かして見せたりしてるのかなぁと。完全な憶測ですけど。

でも日本語って本当繊細にできてるなってこっち来てからヒシヒシ感じます。言葉を超えて「察する」っていうのも日本人は持ってますよね。例えば「食べる?」って言われて「ありがとう」っていう。そのありがとうの言い方しだいでは「いらない」っていう意味にもなったりとか。こういうの絶対外国人は分かんないだろうなぁって思います。
日本語は不思議でおもしろい。





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