2009/10/22

最近のクリエイティブ

ブログを見てる日本の友達から遊んでばっかだと言われてしまったので、そんな事ないよって意味で、ここ最近の僕のクリエイティブっぽい活動を少し紹介しときます。

1:デザインプロジェクトの授業

多学科混合チームでデザインを行うマスターの授業。この前の授業では少し面白いワークショップをやったので紹介します。

シャワールームを想定し、人が操作する必要があるものは、温度、水圧、照明、音楽がありますよねと。(音楽が入ってるのがフランス人らしい)それを今までと違うやり方で調節するインターフェイスを作って下さい。これを使って・・・

と机にはたくさんのボックスが。中にはガラクタとしか言いようのない物達がいっぱい入っています。なんかのジョイント、ホースの切れ端、消しゴム、色のついたセロハン、プラスチックの板、輪ゴム・・・
そしていきなりこれらを組み合わせて先ほどのインターフェイスのプロトタイプを作るというもの。時間は10分。みんな思い思いにボックスをあさり、組み合わせて何かを作ります。そして10分後。




こんな感じに。そしてその後は一人一人プレゼン。みんなはフランス語、僕だけ英語。日本に来た初期のエベロトの気持ちが少し分かります。
この授業はこの他にも他の生徒の作品とか見る機会があるんですけど、思った事。
フランス人発想がヤバい!上のワークショップでも完全に機能とか使いやすさじゃなくて、色合いとか面白さで考えてます。僕が投票したのは操作する所がニコちゃんマークの顔になってるやつ。左目が青で水、右目が赤でお湯。あと口とか全体の表情を手でグチャグチャ変えて操作するらしいです。
あと色使いもヤバい!透明のチューブに無意味にカラフルなセロハンを詰めてあったり、これキレイだから使おうみたいな感覚でやってます彼ら。聞くと機能は特になかったり。

デザインのレベルがどうとかじゃなくて日本の僕の大学では100万年あっても生まれてこないだろうデザインをこっちではよく見ます。カルチャーショックですね。多分日本では無意味だって思われる色の使い方や装飾的要素・・・しかし意味とは何でしょう?と考えさせられます。あとやはりヨーロッパではスケッチでアイディアを展開というよりは、いきなり立体物を作るといった方法が主流なのか。はじめてこういうやり方をしたのでとても面白かったです。

ちなみにこの授業の本流ではただいまペルソナを作成中。



2:グラフィックデザインの授業

この授業も前半は講義、後半はパソコンでの演習です。この前はロゴを作る授業でした。
まぁ作業パレットはこんな感じです。全然よくないですね。先生も何言ってるのか分からないので難しいです。ちなみにLivreとは本の事。印象的だったのは先生が文字詰めをする際に、文字を真っ逆さまにひっくり返して調節していたところ。おそらくひっくり返すと文字としてではなく図形として見えるからより文字間の微妙な違和感を見つけやすいのでしょう。(勘)


3:水漏れ修理

なんか部屋の床に水たまりができてる時あるなーと思ったら、湯沸かし器の下の金属部から水がぽたぽた垂れていました。故障ではなくて構造上しょうがない感じだったので、下に容器を置いて対処していたんですが、友達の部屋で見せてもらったら写真の白い縦長の物体がその水を受けるべきものだということを発見!ウチのは明らかに寸法ミスで5センチぐらい外しています。なんていう手抜き工事。フランス人の仕事に対する情熱のなさを感じます。なので


デザ科なめんなよーって感じで、空き缶使って簡単に橋を作ってあげました。所要時間2分。これもクリエイティブだ・・・


4:修論をちょろちょろと
今日本での調査を基にアイディア展開してます。まとまったら載せます。

そんな感じですかね。明日から一週間スペイン行ってきます!やっぱり遊んでますね。

パリで日本ざんまい


先週末は家でおとなしくしてるつもりだったけど、パリのギャラリーで村上隆の展示をやっていると聞いて即効行く事に決めた。村上隆は大学1年か2年の頃に彼の「芸術起業論」という本を読んでからとても好きになったアーティストで、日本でもなかなかお目にかかる機会がなかったからとてもラッキーでした。(この本はオススメ)彼の一流のプロのアーティストとしての姿勢はとても好きです。



その後やる事がなかったのでパリにオープンしたばっかのUNIQLOに行ってきました。ずいぶん前からFrom TOKYO to PARISの広告がいたる所にありましたが、ついにオープンしたようです。入るのにちょっと並んで、ヒートテックを買うためにレジに行ったら40分並びました。日本でH&Mがオープンした時みたい。全体的に日本よりオシャレなものが多い気がしました。

その後は日本の食材が手に入るお店で、インスタントラーメンをゲットし、日本のネットカフェ行って、日本の定食屋さんみたいな所でメシ食って(友達のお母さんの友達がやっているお店)たまたま見つけたDVDのセールで「座頭市」を買って帰りました。

やっぱり日本のものはいいですね。すごく充電された気分でした。

2009/10/19

医療機器のアドバンスデザイン






日本で最後にやっていたプロジェクトの成果物。
医療機器メーカーの日本メディックスさんとウチの研究室の4人のチームでアドバンスプロダクトとグラフィックデザインのブランディングの提案をしました。僕はプロダクトチームで3つのコンセプトモデルを提案。

写真の解説
1.Personal Treatment System
疲れたときに治療を行うゆったりした船型の治療装置。患者さんの治療プログラムを記憶し、オーダーメイドの治療を行う。
2.Medical Assistant Robot
ロボットと医師が一緒に患者さんのケアや看病ができるシステム。ロボットが患者情報の管理・閲覧も行う。
3.Wearbale Care System.
首に巻き暖めて治療するマフラー型や、脚に巻くサポーター型など簡易な治療システム。待合室などで待ち時間を有効活用できる――など。
4.このプロジェクトの一部は日本メディックス社の総合カタログにも掲載されています。

真ん中のMedical Assistant Robotは実物大の模型を作ったのですが公開していないので載せられません。残念。グラフィックチームの仕事も公開されていないので載せられません。残念。
渡仏直前のCITニュース(学内新聞)にも掲載されました。出発前に見れて良かった。

モンサンミッシェル旅行

UTCの留学生お手伝いサークル「エスペラント」の企画で、1泊のモンサンミッシェル旅行に行ってきました。
モンサンミッシェルはラピュタのお城や、ルパンのカリオストロの城のモデルになった有名な城です。海上にいきなり城が現れる風景は圧巻です。









泊まったホステルは昔の幼稚園だったようなところ。仕切りのない空間にベッドだけがたくさんある。



夜は当然のごとくパーティーになる。みんなでなぜか風船を膨らませてしきつめる。下は一晩の為には大袈裟すぎる照明機材とスピーカー。持ってくるだけでも一苦労です。朝の4時まで爆音でかけてました。


次の日は戦争で亡くなったアメリカ人のメモリアルパークに行ってきました。これはフランス人の友達ですが、このポーズはもしや。。。


DPPI

先週は一週間ずっとDPPIというデザインの国際学会がここUTCで行われていました。そして日本からはるばる我が校の佐藤先生も来たのです。


マスターの生徒はみんなスタッフに。ぼくも派手なTシャツを着て働きました。








2日目の学会のあと佐藤先生とコンピエーニュ観光に。ぼくもそういえば1枚もコンピエーニュの街を撮ってない事に気付き一緒に写真を撮る。コンピエーニュ市庁舎とコンピエーニュ城、あとは街をぶらぶらして一緒にケバブを食べました。

2009/10/13

ドイツ旅行


少し時間が経ってしまいましたがこの旅行の素晴らしさをどうしても書いておきたいのでたくさんの写真と共にお送りします。

1日目:空港で既に魅せられる
ミュンヘンに着いた途端、僕ら一行はすぐにフランスとの違いに気がついた。全てがピカピカしててきらびやかすぎる。
飛行機おりてすぐの所。車が展示してあったり高級ブランドの店が並んでいる。すぐにセルフサービスのドリンクバー(タダ)みたいのを見つけ何杯もコーヒーやお茶にがっつく僕ら一行。僕はここで緑茶のティーパックをゲット!
トイレにハエがと思ったら、プリントでした。これがターゲットマークになっておしっこが飛び散らないような工夫なのでしょう。
荷物受け取り所に既にBMWのでかい顔が!ほんとに車を誇っています。

ホテルの近くのシエメンスの建物が変わっていて面白いかたち。

そしてオクトーバーフェストの会場に到着。もうお祭り騒ぎです。とりあえず、外でソーセージとビールで乾杯!

その後中で座ってちゃんと飲もうと言う事になりテントの中に入って席を探すのですが、席が・・・

どのテントも座れる場所が・・・

全くない。
座るどころか歩くのもキツいぐらい混んでます。このビールジョッキの山。下の方は割れちゃってます。そんなの気にしない勢いです。

仕方なく外をぶらぶら。アトラクションなどを見たりしてこの日はホテルに帰りました。

2日目:ミュンヘン散歩
この日はミュンヘンの街をぶらぶら散歩する事に。

公園的な所を歩いてダウンタウンへ向かう一行。

ミュンヘンのダウンタウンはカッコイイ車のオンパレード!さすが車大国。このブラウンのミニとこの町並みがなんともたまらないですね。

これ!ヤバい!マットブラック!やられたな〜。

スーパーカーその3。客が自転車みたいに漕ぎながらビールを飲んで、運転手はハンドル回すだけ。なんか前、にじいろジーンで見た事があるような。
全体的にドイツの車はみんなピカピカです。汚い車が走ってません。これがパリだと、必ず鳥の糞まみれの車を見るから不思議です。同じヨーロッパでもここまで違うとは。

ミュンヘンの中心の風景。ゴシック様式の教会かなんか。

ドイツは地下鉄の電車もスーパーかっこいい!しかし人がいっぱい乗ってていい写真が撮れず。ざんねん。

その後BMWの博物館みたいな所にいきました。建物の造形が・・・もうBMWの形してる気が。きっとデザインの学生なら分かるはず!

ほら!めっちゃBMWじゃん!って言っても誰も共感してくれず。インテリアもすごい。ここではBMWの車はもちろん、様々なゲームや映像が楽しめるこども博物館のような所です。

そして来ました!アリアンツ・アレナ!
サッカー好きの僕にはたまらないスポットです。ここは2006年ドイツW杯が行われたメインスタジアム。この時既にみんな疲れ果てていましたがなんとかつき合ってくれました!いやー満足。

すると帰る寸前に赤に変身するサービス。このすごい迫力を僕の写真では伝えられません。

3日目:ニュルンベルグに行く
この日は電車で2時間かけて近郊の都市、ニュルンベルグにいきました。

一番の目的はこれ。ナチス・ミュージアム。
ここでナチスが組織され、最後には幹部らが処刑された場所でもあります。中に入ると当時の悲惨な戦争の歴史を写真や映像で見る事ができます。しかし今はとてもピースフルな場所に。路上でホッケーとかを楽しんでいる人達を見ながら少し感慨に耽ります。

ニュルンベルグ自体はとてもキレイで味のある街。これは中心にあるお城から見た景色。

4日目:オクトーバーフェストに全力でのぞむ
電車の中で出会ったドイツ人の話では、オクトーバーフェストの席は朝10時には満席になってしまうそう。つまりゲットする為にはそれまでに席に座っていないといけないということ。つまり10時には飲み始めてなければいけないということ。さすが世界一のビール祭り。そこから夜まで、生き残った者だけがあのお祭り騒ぎの仲間入りできるという訳か。
しかし僕らは即決でした。そして疲れ果てた体で早起きをし、朝のオクトーバーフェストに乗り込みました。

努力の甲斐あって席は難なくゲット。時間があったのでチョコバナナらしきものを買う。少し日本の祭りを思い出す味。

朝から飲んでいるので、昼前には完全に出来上がっているダニエルと平山さん。朝日がまぶしい。

昼過ぎにはこんな感じ。隣のドイツ人とも仲良くなって飲みまくり、ダニエルと平山さんは4杯目の途中でダウンしてホテルに帰ってしまいました。僕は最後まで粘りましたが最後は全くお酒を飲みたくない気持ちでいっぱいでした。

こうしてやっと僕らはドイツの旅を終えました。帰りには1リットルのでかい缶ビールをお土産勝って。おわり。