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2010/12/26

SHOW2010(RCAの卒展)

ちょっと前の話だけど、なにげ行ってたんだよー!!!
Royal College of Artの卒展SHOW2010だよーーー!!!

留学の最後の月に一人旅で行ったロンドン。メインの目的はこれ。
イロイロ書きたいネタ満載の旅でしたが、とっちらかっちゃうのでこの事だけ書きますね。


外から工房の様子が…

中の様子はこんな感じ。とりあえずすごく刺激を受けた。
もー日本でちまちまつまんない事やっててもダメだって思いました。
写真いっぱい撮ったけどブログ載せきれないので、僕が特に気になったものだけピックアップ。

その1:銅のアクセサリー
中学の理科の実験でやったような銅の結晶化の原理を利用して作るプロダクト。

最近、こういう作り方を作るようなプロダクトに個人的に惹かれています。
今までの工業製品に対して提案性を感じます。プロダクトの未来を考えさせる一品。

もちろん一つとして同じにならない。
工芸的かと言われれば全く人間の制御できる形の外にあるのでそれも違うような。

家具にまで展開しちゃったか。まいったよ。造形が独特すぎる。

その2:ペットボトルから作るアクセサリー
これは僕が一番好きなデザイン。

説明はうろ覚えだけど、確かどこかのアラブ系の国には写真のようなペットボトルがいっぱい落ちているらしく、まずそれをスライスする道具をデザインした。

そして写真左の、パチンコ板の様な釘がいっぱい刺さってる板にぐるぐると巻き付け、砂漠の熱い砂をかける。そうすると右のようにペットボトルをスライスした物が、巻き付けられた形を記憶する。釘の配置や巻き方で自由に造形できるので冒頭の写真のような様々なアクセサリーが作れるというもの。

このように、仕事のない貧しい人たちが身近に手に入る材料を使ってこれを作り、売り、自立していくための助けになる。
うん。いい事しか起きていない。素晴らしすぎる。
実際にデザインしたプロダクトはペットボトルをスライスするカッターと、パチンコ板みたいなやつだけなんだけど、デザイナーはそれによってシステム全体をデザインしている。最終的なアウトプットのデザインをするのはそこに暮らす人たちで、デザイナーはそのフィールドというかプラットフォームをデザインしたという事ですね。
システムのデザインと最終的にアウトプットされた物のデザインの両方がとても美しかった。
こういうのデザインしたかったなと思いました。


これは、よくあるプライウッドのスツールなんだけど、そのプライウッドの使い方が違う。
ふつう重ねちゃうところを彼は巻きながら重ねて、中空チューブを発明し、それでスツールを作りました。
つまり材料から開発して、それを使う事で新しいデザインを生むという事。
新しい材料で新しい表情と新しい強度を持ったスツールでした。

これはアルミの鋳物の足だけ作って、あとは適当に板でも入れて使ってくれい!というもの。
やはり物自体のデザインではなく、物の作り方のデザインに対する提案は自分が気にして見ていたというものあるけど、実際多かった気がする。
21世紀は大量生産否定ですか。モリス再来か。

ここからは少し毛色が違うけど気になったもの。
これはエコをテーマに作られた照明で、使われている全ての材料とその質量に対するCO2排出量が計算されタグに書かれているというもの。照明に使われてるのはコルクやオークなど環境負荷の低いものをメインに使っている。
後ろのポケモンカードみたいなやつにも様々な材料の同じ質量に対するCO2排出量とかが書いてある。
修論の参考になるかもと思って撮りました。

石と木の組み合わせがきれいな家具

ミラノサローネでも見た家具。パーツ同士をロープを通す事で固定し成り立たせている。
アイデア勝負。

なんか気になった。

木にガラス版が食い込んでる感じとかミニマムな感じが好き。
なんか気になった。

ゴロマニアとしてはたまらない足下。ディティールキング。

参考までに。車もありました。

うわすげーなーって思いながら見てたら、これ女の子の作品だった。なんか面食らった。

もうクレイとかじゃないのね。

建築もある。しかし表現がすごい。プランがグラフィック的にすごくきれい。見せ方も考えられている。


日本人の学生さんもいました。すごいなぁ。


---感想---
RCAに限らず他の学校のやっている事というのはいつも刺激になります。
世界一とも言われるRCAの学生とうちの学校の学生(自分)とを比べて
何が違うのか考えてみると、デザインの技術やセンスに違いがあるのはもちろんですが
重要なのは考え方の部分じゃないかなと強く感じました。

企業や先生ウケするデザインを知らずに狙ってしまってると思うんですよね。
2年生くらいから就職というのを強く意識してポートフォリオを作りだしますし、
企業ともいっぱいプロジェクトやったりするからだと思うんですけど
それ自体が悪いと言っているわけじゃなくて、とてもいい事だと思うんですけど、
ダメなのは企業や先生の選ぶ基準ってのを言い訳に、
自分でものごとをキチンと考えなくなくなってるのがいけないなぁと思います。
ずる賢い。

人の価値観に合わせて人のせいにしちゃってるというか。
そしてそれが非常につまらないデザインを生む原因だと最近反省してるわけです。

RCAに入れるのは才能や技術やセンスに恵まれた一握りの人たちだとは思いますが
ものごとを考えるのには何も必要なく誰にだってできるので、そこを怠って
あーだこうだ認められている人を羨ましがったりするのは違うかなぁ

と、僕はこの時思い、この日から勝手に
自分がRCAの一員であると思い込みながら、その基準で自分のデザインをみる
名付けて「ひとりRCA」をやっています。
仲間募集中です。
みんなもRCAに入ろうよ。



2010/07/28

フランスのラジオでよく流れてた曲(英語編その2)


PV見ると好きになったりしますね。

もう一曲行きたかったけど、またもや張り付け不可なのでこっちで。おススメ。



2010/07/21

フランスのラジオでよく流れてた曲(英語編その1)


全く洋楽は聞かない僕でしたが、意味が少し分かるようになってからは好きになりました。
フランスではなぜかいっつも同じ曲が流れていたので
インターネットが繋がらない日はよくこれらの曲を聞いていました。
そしてみんなミュージックビデオもクールです。
今回はそのなかで英語の曲だけ集めてみました。

この曲はMVの張りつけができなかったのでリンク先でどうぞ。

2010/07/17

ついに


帰ってきてしまいました。
久しぶりの日本はやっぱり湿気がすごいなぁと思いました。
あとは感想は特にないですね。

昨日朝帰ってきてから夜まで寝て、夕飯とシャワー浴びてまた寝た。
8時に起きて学校行くつもりが起きれず、12時まで寝てしまった。
しかも起きたら足がガクガクして力が入らず、まともに足も利かなくなってました。
自分ではそういうつもりなかったけど、実はすごい安心してしまったようです。
体は正直だ。

今日は「ジャンヌダルクの会」と称する
留学生OB・OG、フランスから来た学生、関係の先生たちの懇親会のような会に参加しました。
僕はそこでコンピエーニュで撮ったムービーを披露しました。
僕も英語・仏語の勉強をこれからも続けて行きたいと思いました。

帰ってきてiPhoneでも買おうかなと思ったら、
注文しても1ヶ月ぐらい待つらしいと友達が言っていた。
なんでそんな人気あるんだよ。もうケータイ持ってる人は後でゆっくり買ってくれ。
という気分になったけどしょうがないか。ほんとは白が欲しいんだけどな。
まぁいいか。

留学は終わってしまったのでもう留学ブログではなくなってしまいますが
これからもしばらくは取り溜めた写真なんかを載せて行きたいと思ってるので
これからもたまにのぞいてみて下さい。

今日は、日本に帰ってきて快調なインターネットコネクションを手に入れたので
ムービーでもアップしてみます。





2010/07/15

Le dernier jour.


明日、日本に帰ります。ついに終わりか。
今、僕の次の交換留学生の為に荷物を友達のバンソンに預けてきた。
ずーっと実感なかったけど、帰ってきて空っぽの部屋を見た瞬間
一年前のスーツケース1つでこの部屋に来た時の景色が急にフラッシュバックしてきて
最初の頃のまだ初々しい時期を思い出しました。

今ならなんかすごくいい事言えてしまいそうだけどやめときます。
いい経験はしたと思うけど、経験はあくまで経験だから
それがどう活きてるのってところにこだわっていきたいと思います。
今時、留学してる人なんてそんな珍しくないしね。
この経験を言葉で語らずアウトプットしてなんぼですよね。

フランスで学んだ事のほとんどは日本帰ったらすぐには使えないものばかりだと思います。
英語やフランス語だって明日からもう喋らないだろうし
いろいろ順応するために身につけてきた技は日本では必要ないか、最悪邪魔になるだけ。
「日本で役に立たない事」ってのが結局
「海外行かないと学べない事」の裏返しだと思うんですけどね。

日本帰ったらある意味フランスの事は忘れて頑張ろうと思います。
フランスはあーだったなぁとかもう言わないで、その中で頑張ろう。
日本でもやりたい事がいっぱいある。
あと6ヶ月しか学生やってられないから、着いたらすぐ動き出さねば。

学会とか修論とかは考えるだけで恐ろしいな。
なまった体でみんなのペースについて行けるかな?自信ないなぁ。
フランス来るときも恐かったけど、帰る時もこんなに恐いとは。

フランスに対する思いはそれこそ寂しいとか、最高の経験だったとか言いたいけど
それ言ったら本当に終わっちゃう気がするし、ほんとに寂しくなってしまうから
今回は、僕の海外挑戦の最初の1年目が終わったってだけ。
そう思う事にします。

なかなか順調な滑り出しだったんじゃないかな。

なんかひねくれた文章になってしまってすみません。
思い出したら悲しくなるから先を見るようにしてます。
次の留学生の方々、頑張って下さい。ここでは露骨に全てが自分次第です。



2010/06/28

1年前と同じ季節


もうそろそろ「最後の〜」がつく事が出てきはじめました。
この前はエスペラント主催のお別れパーティ。
そして昨日は一番の仲良し、フィンランドのタピオが母国に帰るのでお別れをしてきました。

彼はすごい日本人的なところがあって、まず自分の意見をそんな持ってない!笑
大勢の中であまり自分を主張しない。(語学の問題じゃなく。英語も仏語も完璧)
なので僕らはなんとなくシンパシーを感じていたのでした。

昨日もお別れしなきゃという場面でしたが、お互いあまり口がうまくなく、
あまり気の利いた言葉も出てこず、ぎこちなく別れてきました。
もっとI'm gonna miss you so much.とか
If you get any chance to come to Japan, contact me anytime.とか
I spend great time with you.とか
なんかそういうちゃんとしたの言えばよかったと後で思ったけど
そのときは全部ふっ飛んだ。
ただI'll see you.とだけは言った。

次は我が身なんだけど、こうやって1人また1人と国に帰ってくのは
なんとも耐えがたい悲しみですね。
こうやって、あんなに大勢いて幅をきかせてた留学生たち(100人以上はいる)が
一斉にこの7月に帰って、またその次の月からは
新しい留学生達の生活がスタートすると思うと
なんかこの1年のコンピエーニュでの出来事は全部夢だったんじゃないかって感じ。


関係ないけど今月の30日からロンドン行ってきます。
RCAの卒展ですよ!Royal College of Artですよ。王立芸術大学ですよ。
めっさ楽しみ。これが「最後の」旅行かな。



2010/06/23

コンピエーニュ散歩














なかなかいい街でしょ。

DI06



この前の日記で書いた、コテンパンに惨敗したプロジェクトで僕が提案したやつ。
フランス語が分かる人は笑ってください。
デザインが分かる人はiPhoneかと突っ込んでください。
収穫があったとすれば、ライノの標準レンダラーが上手く使えるようになったぐらいか。



2010/06/22

シルブプレ


って「S'il vous plaît.」と書くんですが、直訳すると
「もしあなたがそれを気に入ったら」となります。

なんと回りくどい。
英語に訳すと「Please」日本語では「お願いします」と訳されますが
絶対全部同じ気持ちで言ってないよなぁと思います。

日本語で丁寧に謙虚にお願いしたいときは
「すみません、ほんとお願いします」みたいな感じで
へりくだって感情を入れた口調で言ったりして
丁寧感というか真面目にお願いしてる誠実感みたいのを滲ませたりするけど
同じ口調で「S'il vous plaît」と言うと、意味を考えるとなんかおかしい感じです。
そうなると、丁寧というか相手の意向を最も尊重してお願いしたい時は
すました感じで、別にやってくんなくても僕は全然平気なんですけど・・・

しるぶぷれ

というのが一番丁寧な感じになるのかなぁとか考えたりしてます。
有名な茂木さんがどこかで、英語で話す自分と日本語で話す自分は
同じ状況でも言う事が違う。別の人格の人間だ。
みたいなこと言っていたけどすごい良く分かります。

物事に対するリアクションとかも日本語のやつそのまま訳せないから
結局フランス語用のリアクション、英語用のリアクションて別々に覚えて
それが使えるタイミングで使うってなると、もう反応する事柄すら変わってくる。
新しい自分ですね。
言葉を学ぶって事は、その国が長年積み上げてきた価値観や
文化みたいなものを自分の中に取り込む事のような気がして楽しいです。

あと安西さんのブログにも昔書いてあったけど
フランス人が何かをお願いする時に語尾につける
Si tu veux.「シチュブ」(もしあなたがやりたければ)ってのが慣れない。

「あっ、うち来る時あれ持ってきて!シチュブ。」
とか言われると、一瞬「おれが持っていきたいんじゃないよ。」
と思ってしまう。これがフランス語で最も丁寧な頼み方だって知ってても。
きっと相手の意思を尊重して、選択の全権利をあなたに委ねますって言うのが
彼らにとって最も丁寧な言い方なんでしょう。
これが自然に言えるようになった時、僕はようやく
フランス人の価値観を吸収した事になる気がします。




2010/06/19

最近のマイブーム


フランスで人気の飲み物「Orangina」のCMが面白いので紹介します。

ばかでしょー。

友達のバンソンによるとサントリーが買収したから日本でも発売するかもしれないです。

2010/06/18

帰国の日程


帰国日が7月15日に決定しました。
今日が6月の18日だからもう1ヶ月ない・・・!
なんだか帰るなんて実感湧かないな。

いろんな人に挨拶に行かないと。


2010/06/16

日記

1ヶ月滞在してた後輩が日本に帰りました。
彼は何もないコンピエーニュでもとても楽しんでいたようです。
ちょうど留学でも旅行でもない絶妙な期間、体験ができたと思います。
僕も彼と一緒に過ごすうちに、当たり前になってしまっていた喜びや感動を
再び味わうことができました。お疲れっす。また日本で会いましょう。

ちょうどその日は僕の授業の最終発表の日でもありました。
チームでやってきたプロジェクトですが、最後は個人個人で提案をします。
こっちの携帯メーカーのOrangeとの産学協同のプロジェクトで
未来のインターフェイス体験みたいのを考えるものでした。

結果から言うと惨敗でしたね。めっちゃへこみました。
前期は英語で発表するというチャレンジをしたので、
今回は最後だしもちろんフランス語でしょと思って準備したのですが
まぁーダメ。
肝心なところが通じてなかったり、言いたいこと飛ばしちゃったりだし
提案したのも中途半端に力入ってないし。

正直今まで、話し合いとか言葉に関する部分はアレでも、デザインに直接
関係あるデザインツール(イラレとか)やスケッチ、アイディアだしなんかは
まぁ自分の方がそこそこ早くてキレイだなと思っていたのですが
今回そこも含めトータルで惨敗でしたね。うぬぼれたな、おれ。
つまり、最初から全然役に立ってないし
ライバルにすら入れてもらえないだろうなという感じ。

あーもう本当に情けない。自分の才能のなさを思い知りました。
海外に留学して、普通に一年目から活躍できてる人とかほんとすごいわ。
それに関わらず、違う環境に入っても最初から自分の力を発揮できる人ってすごい。
まわりが変わっても常に自分との戦いができるというか。
今まで普通にできるものなのかと思ったけど、自分には無理でした。

もう昨日はそれ終わってから、家に何も食うものないって分かってたけど
「お前はそんなダメなのにのんきにメシなんか食ってるな!」
と訳の分からない心の中のもう一人の自分に怒られて一直線に家に帰るという
訳の分からんことをしてました。
僕はいつも楽天的に考えすぎて反省しないのが悪いところなんですよね。
だから意識して反省しました。この気持ち刻み込んどけと。

それで今日は授業もなかったので一日中何もせず、ぼんやり過ごしました。
もう後期の授業も金曜のフランス語のテストで全部終わりです。
留学も全部終わりです。

とりあえず思ったのは、もうこれからこんな気分を味わいたくないな。
こんな気分味わわない為に精進しようと思いました。
あなた凡人なんだから精進しないとダメだよってお告げされました。
また何らかの形で海外でやりたいと思ってるので、これはその時にまたリベンジだな。
また明日からがんばろ。
っていう自分で見返す用の日記でした。



2010/06/07

平凡な日曜日(読んでも何もないよ)


今日は朝に、雨粒同士が空中でくっついて一つのでかい水の
固まりになってんじゃないかと思うほど激しい雨が降って、
1日終わったなと思ったけど昼過ぎてからは晴れて来た。
で、ずっとパソコンしてるのもキツかったので
近くのオワズ川に散歩に出かけた。

昨日までと違って空気はフレッシュな質感になっていて涼しく
短パンにビーサンにパーカーで外に出た。
コンピエーニュはすぐ近くにこういう自然がある所がすばらしい。
森もあるし川もある。

川辺のベンチでぼけーっと船とか川とかを
「やっぱり、田舎も良いなぁー」と思いながら眺めてた。
写真とっとけば良かったけど、ほんとにキレイで気持ちよかった。
コンピはみんな何もないって言って誇ってないけどきれいな街だと思う。
自然とか町並みが。
眼鏡がずれたのが気になって直したけど、
むしろちゃんと見なきゃいけないもんなんてないかと思って外した。
裸眼の世界。僕の視力は0.03ぐらいしかない。

なんもみえない。色と動きしかみえない。
でも、ちゃんと見なきゃいけないものがない時なんて
ずーっとなかったからすごく気持ちよかった。
「ようやくおれも裸眼でいられるようになったかー」と一人で満足した。
海外の生活はよく見てよく聞かなきゃいけない事だらけだし
モロに身体能力の差で利益の差が生まれるサバイバル世界(だと思ってる)
だから、約11ヶ月目にして素になったのは
「ようやく慣れてきた」という意味で精神的な変化の現れだった。
もちろん日本にいるときも忙しくてそんな余裕ぶっこいてる
時間なんてなかったのですごい久しぶりだった。

しかし、すぐに変なランニングマンに絡まれて眼鏡をかける。
アジア人だと思ってすぐ絡んでくるフランス人てたまにいるんだよなぁ。
遠くからわざわざ「ニーハオニーハオ!」って。
まぁいいや。またぼけっとタイムに突入。
今度は遠くから犬、全速力で向かってくる。
また眼鏡かけて身構える。
もう若干なら噛まれてもいいと思うぐらい相手が早すぎた。
犬はベンチに座ってる僕をクンクンして全速力でどっか行く。
飼い主100mぐらい後ろを通過。つないどけや。

結局油断も隙もないコンピエーニュ。
まだ全然慣れてなかった。素になるには10年早かった。
川辺にこれ以上いるのめんどくさいと思って帰りました。




2010/06/03

ただの平凡日記


最近更新してませんでした。すみません。
現在は、高校の後輩が僕の部屋にステイしに来て2週間程がたちました。
基本ノールールでお互い好き勝手に生活して、楽しくやってます。
彼は自分の肩書きをネオニートと言っていますが、
僕には良く分からないので適当に流してます。

この前は両親と妹がパリに旅行に来て、久しぶりの家族団らんを楽しみました。
お母さんと妹は海外自体も初めてだったので、相当感激したと思います。
僕も家族には1度見てほしかった、この素敵な世界。
みんな楽しんでくれたみたいだし、無事に帰れて本当に良かった。
僕のなかで、かなりのフランス語力が要求される大イベントだったので、
家族が帰ってからフランス語を勉強する手が少し落ち着いてきました。
「自分だけなら今のままでも十分暮らせるわ…」みたいな気持ち。

でも来る前必死で詰めて勉強していたおかげか最近フランス語調子いいです。
大体何言ってるか分かるようになってきました。
少し危ういなって感じたら同じことを自分から聞き返せばOK
口調的にはカタコト感否めないけど、これでショッピングとか日常会話は十分。
意思疎通ができればOKということで。
フランス来て2ヶ月目の英語力と同じくらいかな。
でも授業とか、チーム作業とか、ディスカッションはまだ全然キツい。
しかもそれにも増して英語力の落ち具合半端じゃないです。
もう単語全然出てこない。
こんなに勉強しても少しさぼるだけですぐ去って行くんだな、英語よ。
可愛げのないやつ。思い描いてた理想と現実はほど遠い。

あと、LGとダイソンとPbwebのコンペ挑戦しようと思ってます。
学生最後の年に、この大きなコンペを「やらない理由がない」と思ってしまいました。
最後思いっきりぶつかって悔いなく社会人になりたいと思います。
レンダリングソフトだけ装備不足だったので
ライノ標準レンダラーを限界まで使い尽くしてやろうと思ってます。

あと、帰ったらオープンラボと学生最後の展示会もやろうね、こうちゃん。
楽しみいっぱいだな。絶対後悔しようがない学生生活だわこりゃ。
いよいよ終わりを意識しはじめた留学生活。
今はできるだけフランスの空気を吸っておこうと思います。



2010/05/14

フランスのデザイン


もう5月も中旬。
今日先生に言われて、残りの研究計画を立ててるときに気づいたけど
残りの留学生活がすごい短い。
7月中旬に帰ると計算してあと10週!!!
週で数えると短さをすごい実感する。
まじかぁ。もう終わりかぁ。

そんなわけで今日はこっちに来て感じたフランスと日本の学校でのデザインのやり方の違いみたいなのをまとめてみたいと思います。
僕は今履修してるのも入れて今までデザイン系の授業は4つ履修しました。(一個はついて行けずドロップアウト)
決してフランス全体のデザインの事もこの学校全体のデザインの事もちゃんと知ってるわけじゃないんですが、少なくとも僕の受けた授業でのデザインの進め方は日本のそれと少し違うと思いました。

一言で言うとフランスのデザインはすごい論理的。
ちゃんと調査をして、結果を分析して、話して話して話して・・・
コンセプト決めてアイデア出しながらの話して話して話してーの・・・
とりあえずディスカッションが熱い!長い!
こっちの学校ではアウトプットでモノを作ってみせるというよりも
自分たちで調査して立てたコンセプト、そこからどういうアイディアに落とし込んだか、またどうしてそのアイディアが生まれたのかをちゃんと説明する事に重きが置かれている気がします。

論理的なプロセス
調査をしてコンセプトを立ててからアイディア展開という流れは変わりませんが
面白かったのが僕の班でやったアイディア展開の仕方。
まずボリュームの面から見ると大、中、小というのがあります
次に形の面で見るとまるっこい形、角張った形、複合体とあります
さらに入力の仕方で見るとボタン、ダイヤル、タッチパネルがあります
さらに・・・
っていう風に色んな視点から自分たちの作ろうとする物を分解してアイディアを出してそれをマトリクスにして全組み合わせを描いてみる。例えば上の例で行くと、「大の、角張った形の、ダイヤル方式」で一個。
すごい論理的な気がしますよね?
まぁ最初の部分のアイディアを出すところで若干主観的な決め方をせざるを得ないんですけど、この手法は漏れなく全パターン出して検討するのが目的というよりも、アイディアをより多く広く展開するってのが狙いなんじゃないかなと思います。

本場のUCD
あとは日本の大学より、ユーザー中心のデザインという考え方が浸透してます。
僕の研究室はたまたまそういう専門分野というかテーマだったので、やってる事同じっちゃ同じなんですが
こっちはみんながちゃんと早い段階で紙でプロト作ってユーザーに見せに行くとか、ユーザーの体験のシナリオを作るとかとても自然にやってます。
元々UCDという手法自体がヨーロッパとかアメリカの方から日本に来たと思われるので当然のことなのかも知れませんが、僕は軽く感動しました。これがオリジナルのデザイン意識かと。
アメリカが本場な気もしますけど。。。(でもカスティリオーニとかサッパーもプロト作って試してたし!)

しつこくディスカス!
びっくりしたのは、先生に「ダメ、直しなさい」って言われてもなかなか引き下がらない。
もう先生の言ってる事9:1ぐらいで正しいよーってぐらいの状況でも負けずに言い返して行く。でも先生ももっと負けずにガーって喋って去ってく。
フランス人は子供の頃から常に批判精神を持ちなさいと教えられてるみたいですね。
相手の言ってる事は間違ってもそのまま鵜呑みにしない。あらゆる要素をぶつけてみてそれでも妥当だと思って初めて受け入れるって感じでしょうか。
僕はいつもココが一番ついて行けないポイントです。もう明らかにそっちの方がイイ!そっちで行こう!ってなってる時に「いやでも、コレコレこういう所が問題になってくるかもしれないからさぁ」と水を差し(水を差してるつもりではない)、他の人も喜んでそのもしも話についってってしまう。取り残される僕。そんなの作ってみてダメだったら考えりゃいいじゃんと、ついついいつも思ってしまいますがそれがココでのやり方なんですな。
逆になんでも試してみて、ダメだったらやり直すというごく日本人的なやり方は、彼らからすると「非効率的」に見えてイライラするらしいです。

とこんな事を感じながらやっております。
両方体験してみて初めて、僕の受けて来たデザイン教育ってこうだったんだなと
自分の根幹をなす基本的な考え方にひそむ癖のようなものを、少し客観的に見れるようになって気がします。


2010/05/09

Tout les jours...


最近ちょっと忙しくて更新できてなかったので、この辺で近況報告を。

この前の金曜日は僕主催のパーティをウチでしました。FaceBookで一斉送信して友達を集め、日本から持って来た日本酒を振る舞いました。

友達が友達を呼び僕の知らない人もちらほら。いつもこんな感じです。適当ですね。最初はフランス人率が高かったのでフランス語でがんばりました。だって英語で会話してる時のフランス人たちのあのムスッとした顔。そりゃそうだよね。日本で友達んちで飲みあるって言って行ってみたら英語で会話してたらそうなるよね。

フィンランドのタピオがまた変なトラディショナルドリンクを持ってくる。なんでもいいけどあの黒いのみたいのはやめてね。今度は見た目アイスティー。でもへんな白いのが浮いてる。お手製で空いたペットボトルに入ってるのが怪しさを倍増させてる。味は炭酸の少し甘い味のなんとも言えないものだった。タピオの解説によると、水、砂糖、レモン汁、レーズン、イースト菌を入れ混ぜて、レーズンが浮いて来たら完成らしい。あの白いのはレーズンだったのね。でもなんで白いの?そして残りはまだ僕の冷蔵庫のなかに。

この日は3時頃までグダグダ話してみんな帰ってった。最後は僕、ステリオス(ギリシャ)、タピオ(フィンランド)の3人でお互いの国の問題とか文化とか真面目に話した。くしくもタイミングはギリシャの経済破綻の時。結構面白い話が聞けてよかった。

土曜日はコンピエーニュで日本関連のパーティがあると白河のヴァンサンに教えてもらい行ってきた。7時半から日本風の食事、8時半から囲碁や書道、風呂敷などの日本のもののデモンストレーションとか体験という予定だったが、実際ご飯食べ始めたのは8時半を過ぎてから、食べ終わったのが10時半過ぎくらいというものすごいグダグダぶり。さすがです。しかもその後、全く焦る様子を見せずちゃんとデザートとコーヒーが出てくるのがすごい。さすがフランス!

アクティビティだけやりに来た人はひたすらその間待っていて、子供連れの家族とかは遅くなりすぎたので何もせずに帰ったりしていた。でもここで久しぶりに日本人のファミリー何人かに会えた。みんな小さい子供づれだったりして、フランス人の子供も日本人の子供も走り回って遊んでてすごくかわいかった。

最後はヴァンサンに車で送ってもらって帰宅。いつも白河の帰りも送ってもらってるんです。娘さんのマノンちゃんは5歳ぐらいでめちゃめちゃかわいい。いつも本当にありがとう。こういう感謝の気持ちとかをちゃんと言葉で表現できないってのがすごい悔しい。お金とかも僕払ってないけどどうなってるの?とか聞いても「大丈夫ー」ってめっちゃ優しくしてくれる。でも世話になってばかりで、なんか役に立たせてくれーって感じです。せめて今度日本来たときは恩返ししたいです。

そして今日もヴァンサンちでBBQの予定。毎日飲んでばっかりですね最近。

2010/05/01

じわじわ効いてくる


僕がいつも見させてもらって勇気づけられてるブログ「フランス・アヌシー生活、帰国中」にフランスでの人種差別的な内容が書いてあったのを見て思ったことを僕も書こうと思いました。

こういうのって結構タブーというか、こういう所に書くのもって感じだけどどうなんだろう。
でもはっきり言ってやっぱりあるなぁと感じる。「ある」っていう発見を日本に居る時の僕は知らなかったからそれだけ言いたいだけなんですけど。それで今日の日記の内容おしまいなんですけど、あるんですよ意外にこれが。歴史の教科書に出てくる黒人とかじゃなくて自分に対して。

よく海外で生活してる人とかの言葉で「自分が日本人である事を強く意識するようになった」っていうのがあって、行く前は「あんまり意味分からんなぁ」と思ってたけど今は「そういう事か」という感じ。

コンピエーニュなんか田舎だからあんまり僕みたいなアジア人見慣れてなくて、結構外人扱いされてしまう。子供なんか正直だから僕の顔を凝視してポカーンとフリーズしたり、指差してこそこそ話とかしながら隠れたりする。

あー自分アジア人なんだなぁ。て感じます。
それでもすごい幸運(といって良いのかわからないけど)だったのは僕が日本人だったって事。見た目アジア人だから何となくそんな感じで対応されてても日本人って言った瞬間スッとトーンが変わるのが分かる。空港でも町でも学校で初めて会う同級生でも。むしろフランスに限った事でもないと思います。でもさすがにJapanって書いたシャツをずっと着てる訳にもいかないからあくまで普段の生活の中ではアジア人の自分というポジションで生活をしています。

あんまり気にしない事にしてますが、やっぱりそういうのあるんだなぁってちょっとショックだったり。その感情もなかった事にしようとしてみるもなんだかじわじわ効いてくる。気がつけば満員のバスの中でもしっかり黒人は後ろの方に座ることが多かったりで、ちょろっと来たよそ者には分からない、目に見えない力の存在を感じます。僕が適当に前に座ったり、後ろに座ったりしてるのを彼らはどう思ってるんだろう。

だからか、僕はこっち来てから逆に自分の服装とか表情とか気にするようになりました。海外行くと細かい事気にしなくなるっていう人もいますが僕は逆でした。相手からみたら「訳の分からんアジア人の男」だから汚い格好してたり何も喋らなかったりするだけでものすごく警戒又は相手にされなくなってしまう。オシャレって意味じゃなく浮かない服装、彼らの常識的なきれいな服装。表情やしぐさも全部改造してまず笑顔。そして喋りとしぐさで自分が何考えてるか相手から一目瞭然なように。怒ってるのか、喜んでるのか。相手の常識を探って、そのエリアから外れないように。自分は害のない人間ですよオーラを常に出すように心がけるようになりました。そうすればちょっと知らない人に道を聞くのでも反応が少し違うような。

まさかこんな形で異文化理解のために努力するなんて思いませんでした。
でもそういうエチケットが身に付いたのは良かったのかもという事にしとこう。



2010/04/26

ミラノサローネ(13日:搬入の日)


ぼくらが出展したのはDesigners Brockというイギリスの人たちが中心となって運営している所。
セントラルマーチンやグラスゴース クールの卒業生が多い。Designers Brockは今年で10年目の歴史がある団体で、全然知らなかったけど最初からすごい所に出させてもらったなぁと後で気づく。なんと去年はあのドリルデザ インの方達も出展していた所らしい。ぼくらにとっては飛び級もいいとこ。ありがたやー。


様々な国の人たちがせっせと搬入している。
僕も千葉工大ではグッドデザインエキスポとか学校の展示とか、いろいろ出させてもらったけど、搬入の仕方から大掛かりだし凝っていて、これが本物かと思った。雑誌とかウェブで見てた世界がそのままの目の前にある感じで興奮したけど、すぐ自分の作品の至らなさが嫌になった。


搬入も半ばな所。搬入日は2日間あったけど僕らは前日にちょろっと来て、すぐ終わってさっと帰った。他の人たちは前の日からやってるけど間に合うのかなってぐらい全然終わってない感じ。でもビール片手になんだか楽しくゆるーく準備していて、世界は違うなと思った。


ここが僕らの展示スペース。
ひ な壇はほぼ完成で後は布をかぶせるのみ。手前にある赤いのが僕の作品。これを分解してスーツケースにつめるとちょうど22キロぐらい。飛行機で預けの荷物 はこれでおしまいになってしまうので生活用品は手持ちバッグという王様待遇の作品。日本にどうやって持って帰ろうかな。


完成。
新井君とぱちり。展示台がやたらド派でですが大丈夫ですかね。先生のディレクションを信じますよっていう感じで搬入は終了。

写 真はないけれど、この日はいきなりトリエンナーレ美術館で行われているオープニングパーティーに先生の提案で行くことになった。スワロフスキー(だったと 思う)の展示スペースではおいしいシャンパンとおしゃれな食べ物が振る舞われていたけど、喜多俊之さんの所とか、キャノンとか行くのがちょっと遅かったせ いで閉まっていて残念。(先生は警備の人を振り切って強引に入り、僕ら取り残される。)
ここで大阪でインテリアデザインの事務所を やっている玉井さんを紹介してもらった。玉井さんは京都工芸繊維で院生もやっていて山崎先生の生徒でもあるというなんだかすごい人。「同級生ですね」って よくおっしゃってましたが恐れ多いっす。でも気持ち的には僕ら以上に若い素敵な人。この出会いが次の日早くも奇跡を起こすとは誰も知らず。この日は玉井さ んと玉井さんのお友達のイタリア人と僕らでバーでビールを飲んで終わりました。




2010/04/25

output


outputというオランダのポートフォリオサイトに登録してみた。
取りあえず作品2個だけ。これから増やす予定。
僕のページはコチラ。よかったら見て下さい。

I submitted some of my works on the web portfolio site, output.
But I've done it only 2 now. I'll add my works more.
This is my page. Watch it if you want.

今しばらく


明日は、現在ブログに写真をアップできると考えられる最終手段を試しに学校に行ってきます。
なのでミラノの写真などは先生のブログをご覧になって今しばらくお待ちください。

また、明日からしばらくをフランス語強化月間に指定したいと思います。リアルに帰るときの銀行とか寮の契約とかの手続き関係がまさにラスボスって感じで大変そうだし。一生のうちでフランス語勉強するの今ぐらいな気もするし。なんかちょっと嫌いじゃなくなってきた気もするし。