2009/12/02

フランス人の家に行って暮らし方について考えさせられた



この前フランセ/ジャポネのニコラ・カズオの繋がりで
フランス人の家でメシを食う機会がありました。

入るとまず地面にテープで線が引かれていてTake your fucking shoes down!
と丁寧に英語で書かれていました。でも正しくはTake your fucking shoes off!ですね。たぶん。
つまりはクツを脱いで中に入るということ!フランス人でも脱ぐ人もいるんですね。
アジアンカルチャー迫ってますね。

その部屋は屋根裏みたいな部屋で、キッチンの他にダイニングとリビングを一緒にしたようなでかい空間、バスルームもありかなり広い。2階もあったけどそこは行かなかった。おそらく寝室でしょう。3人でシェアしてるらしい。

なにが言いたいかというと、すーごい素敵だった。
なんでヨーロッパの家って汚くてもあんなにキマるんだろう。全体的にアバウトで、ごちゃごちゃしてて物も多いんだけどすごくカッコイイ。すごく快適そう。すごく雰囲気がある。

リビングみたいにしてるスペースは真ん中にボロッちいローテーブルが適当に置いてあってその周りをぐるっと360°ソファーとかイスとかで囲んでいる。ソファーは1人用のとか3人用のとか種類もごちゃ混ぜでたまにロッキングチェアになったり、マットレスを重ねただけのものがボンと置いてあったり。もういかにたくさんの人が居れるかを追求した感じ。壁と平行にとか壁際に物を並べるとかそういう概念がない。四角い部屋を丸く使っているからソファーの後ろとかすっごい無駄になってるけど、そこに適当に余ったデスクランプなんか置いてうまく間接照明にしてる。てかむしろ天井に照明を付ける所がない。ここで毎晩のように10人ぐらい集まってビールとか飲んでる姿が目にうかびます。

キッチンでパスタも作ったんですけど、一つ一つの物はボロいし汚いし、整理されてないんだけど、全体として一つの雰囲気を醸し出してます。コンロもマッチで火を付けてたし、まな板もまともな包丁もないからお皿の上で小さなナイフで人参を切るみたいな。洗ったお皿置く場所も特に決まってないから、各々自分がベストだと思う所に置いて行く感じ。でもテーブルクロスはちゃんとしてあったり。そこがすごい。

なんというか、僕が思ったのは
この家は何一つ決まってないんだなということ。3人ぐらいで話してたらソファーを寄せちゃえばいいし、いっぱい人が来たらテーブルに座っちゃえばいい。ルールがないからルールを破る事もない。誰も腹がたたない。気持ちいいように暮らせばいいという感じがする。決して怠けて暮らすわけじゃなくて、自分の感覚に素直にしている感じ。だからキレイな柄のテーブルクロスを敷いてみたり、外の風が良かったら窓をガーっと開けたり。シェアしてる部屋だからか、元々そうなのかは分からないけど、様々なアクシデントや生活の仕方の違いを許容でき、かつ気持ちよく暮らすシステムがあると思った。
あと思ったのが、1つ1つの家具のデザインなんかこの家では大した問題じゃないということ。大事なのはジャンルぐらい。(それがソファーなのか、テーブルなのか)実際、使ってる家具はわけ分からんもの達で、拾って来たの?ってくらいボロいし統一感もない。

これを見て、僕も今の寮のこんなつまらない部屋なんかじゃなくて
本当のフラット(フランス語でスタジオ)に住んでみたくなった。
でもまぁ次の機会かな。日本で実務経験を積んでまた海外に挑戦したい。



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