2010/06/28

1年前と同じ季節


もうそろそろ「最後の〜」がつく事が出てきはじめました。
この前はエスペラント主催のお別れパーティ。
そして昨日は一番の仲良し、フィンランドのタピオが母国に帰るのでお別れをしてきました。

彼はすごい日本人的なところがあって、まず自分の意見をそんな持ってない!笑
大勢の中であまり自分を主張しない。(語学の問題じゃなく。英語も仏語も完璧)
なので僕らはなんとなくシンパシーを感じていたのでした。

昨日もお別れしなきゃという場面でしたが、お互いあまり口がうまくなく、
あまり気の利いた言葉も出てこず、ぎこちなく別れてきました。
もっとI'm gonna miss you so much.とか
If you get any chance to come to Japan, contact me anytime.とか
I spend great time with you.とか
なんかそういうちゃんとしたの言えばよかったと後で思ったけど
そのときは全部ふっ飛んだ。
ただI'll see you.とだけは言った。

次は我が身なんだけど、こうやって1人また1人と国に帰ってくのは
なんとも耐えがたい悲しみですね。
こうやって、あんなに大勢いて幅をきかせてた留学生たち(100人以上はいる)が
一斉にこの7月に帰って、またその次の月からは
新しい留学生達の生活がスタートすると思うと
なんかこの1年のコンピエーニュでの出来事は全部夢だったんじゃないかって感じ。


関係ないけど今月の30日からロンドン行ってきます。
RCAの卒展ですよ!Royal College of Artですよ。王立芸術大学ですよ。
めっさ楽しみ。これが「最後の」旅行かな。



2010/06/23

コンピエーニュ散歩














なかなかいい街でしょ。

DI06



この前の日記で書いた、コテンパンに惨敗したプロジェクトで僕が提案したやつ。
フランス語が分かる人は笑ってください。
デザインが分かる人はiPhoneかと突っ込んでください。
収穫があったとすれば、ライノの標準レンダラーが上手く使えるようになったぐらいか。



2010/06/22

シルブプレ


って「S'il vous plaît.」と書くんですが、直訳すると
「もしあなたがそれを気に入ったら」となります。

なんと回りくどい。
英語に訳すと「Please」日本語では「お願いします」と訳されますが
絶対全部同じ気持ちで言ってないよなぁと思います。

日本語で丁寧に謙虚にお願いしたいときは
「すみません、ほんとお願いします」みたいな感じで
へりくだって感情を入れた口調で言ったりして
丁寧感というか真面目にお願いしてる誠実感みたいのを滲ませたりするけど
同じ口調で「S'il vous plaît」と言うと、意味を考えるとなんかおかしい感じです。
そうなると、丁寧というか相手の意向を最も尊重してお願いしたい時は
すました感じで、別にやってくんなくても僕は全然平気なんですけど・・・

しるぶぷれ

というのが一番丁寧な感じになるのかなぁとか考えたりしてます。
有名な茂木さんがどこかで、英語で話す自分と日本語で話す自分は
同じ状況でも言う事が違う。別の人格の人間だ。
みたいなこと言っていたけどすごい良く分かります。

物事に対するリアクションとかも日本語のやつそのまま訳せないから
結局フランス語用のリアクション、英語用のリアクションて別々に覚えて
それが使えるタイミングで使うってなると、もう反応する事柄すら変わってくる。
新しい自分ですね。
言葉を学ぶって事は、その国が長年積み上げてきた価値観や
文化みたいなものを自分の中に取り込む事のような気がして楽しいです。

あと安西さんのブログにも昔書いてあったけど
フランス人が何かをお願いする時に語尾につける
Si tu veux.「シチュブ」(もしあなたがやりたければ)ってのが慣れない。

「あっ、うち来る時あれ持ってきて!シチュブ。」
とか言われると、一瞬「おれが持っていきたいんじゃないよ。」
と思ってしまう。これがフランス語で最も丁寧な頼み方だって知ってても。
きっと相手の意思を尊重して、選択の全権利をあなたに委ねますって言うのが
彼らにとって最も丁寧な言い方なんでしょう。
これが自然に言えるようになった時、僕はようやく
フランス人の価値観を吸収した事になる気がします。




2010/06/19

最近のマイブーム


フランスで人気の飲み物「Orangina」のCMが面白いので紹介します。

ばかでしょー。

友達のバンソンによるとサントリーが買収したから日本でも発売するかもしれないです。

2010/06/18

帰国の日程


帰国日が7月15日に決定しました。
今日が6月の18日だからもう1ヶ月ない・・・!
なんだか帰るなんて実感湧かないな。

いろんな人に挨拶に行かないと。


2010/06/16

日記

1ヶ月滞在してた後輩が日本に帰りました。
彼は何もないコンピエーニュでもとても楽しんでいたようです。
ちょうど留学でも旅行でもない絶妙な期間、体験ができたと思います。
僕も彼と一緒に過ごすうちに、当たり前になってしまっていた喜びや感動を
再び味わうことができました。お疲れっす。また日本で会いましょう。

ちょうどその日は僕の授業の最終発表の日でもありました。
チームでやってきたプロジェクトですが、最後は個人個人で提案をします。
こっちの携帯メーカーのOrangeとの産学協同のプロジェクトで
未来のインターフェイス体験みたいのを考えるものでした。

結果から言うと惨敗でしたね。めっちゃへこみました。
前期は英語で発表するというチャレンジをしたので、
今回は最後だしもちろんフランス語でしょと思って準備したのですが
まぁーダメ。
肝心なところが通じてなかったり、言いたいこと飛ばしちゃったりだし
提案したのも中途半端に力入ってないし。

正直今まで、話し合いとか言葉に関する部分はアレでも、デザインに直接
関係あるデザインツール(イラレとか)やスケッチ、アイディアだしなんかは
まぁ自分の方がそこそこ早くてキレイだなと思っていたのですが
今回そこも含めトータルで惨敗でしたね。うぬぼれたな、おれ。
つまり、最初から全然役に立ってないし
ライバルにすら入れてもらえないだろうなという感じ。

あーもう本当に情けない。自分の才能のなさを思い知りました。
海外に留学して、普通に一年目から活躍できてる人とかほんとすごいわ。
それに関わらず、違う環境に入っても最初から自分の力を発揮できる人ってすごい。
まわりが変わっても常に自分との戦いができるというか。
今まで普通にできるものなのかと思ったけど、自分には無理でした。

もう昨日はそれ終わってから、家に何も食うものないって分かってたけど
「お前はそんなダメなのにのんきにメシなんか食ってるな!」
と訳の分からない心の中のもう一人の自分に怒られて一直線に家に帰るという
訳の分からんことをしてました。
僕はいつも楽天的に考えすぎて反省しないのが悪いところなんですよね。
だから意識して反省しました。この気持ち刻み込んどけと。

それで今日は授業もなかったので一日中何もせず、ぼんやり過ごしました。
もう後期の授業も金曜のフランス語のテストで全部終わりです。
留学も全部終わりです。

とりあえず思ったのは、もうこれからこんな気分を味わいたくないな。
こんな気分味わわない為に精進しようと思いました。
あなた凡人なんだから精進しないとダメだよってお告げされました。
また何らかの形で海外でやりたいと思ってるので、これはその時にまたリベンジだな。
また明日からがんばろ。
っていう自分で見返す用の日記でした。



2010/06/07

平凡な日曜日(読んでも何もないよ)


今日は朝に、雨粒同士が空中でくっついて一つのでかい水の
固まりになってんじゃないかと思うほど激しい雨が降って、
1日終わったなと思ったけど昼過ぎてからは晴れて来た。
で、ずっとパソコンしてるのもキツかったので
近くのオワズ川に散歩に出かけた。

昨日までと違って空気はフレッシュな質感になっていて涼しく
短パンにビーサンにパーカーで外に出た。
コンピエーニュはすぐ近くにこういう自然がある所がすばらしい。
森もあるし川もある。

川辺のベンチでぼけーっと船とか川とかを
「やっぱり、田舎も良いなぁー」と思いながら眺めてた。
写真とっとけば良かったけど、ほんとにキレイで気持ちよかった。
コンピはみんな何もないって言って誇ってないけどきれいな街だと思う。
自然とか町並みが。
眼鏡がずれたのが気になって直したけど、
むしろちゃんと見なきゃいけないもんなんてないかと思って外した。
裸眼の世界。僕の視力は0.03ぐらいしかない。

なんもみえない。色と動きしかみえない。
でも、ちゃんと見なきゃいけないものがない時なんて
ずーっとなかったからすごく気持ちよかった。
「ようやくおれも裸眼でいられるようになったかー」と一人で満足した。
海外の生活はよく見てよく聞かなきゃいけない事だらけだし
モロに身体能力の差で利益の差が生まれるサバイバル世界(だと思ってる)
だから、約11ヶ月目にして素になったのは
「ようやく慣れてきた」という意味で精神的な変化の現れだった。
もちろん日本にいるときも忙しくてそんな余裕ぶっこいてる
時間なんてなかったのですごい久しぶりだった。

しかし、すぐに変なランニングマンに絡まれて眼鏡をかける。
アジア人だと思ってすぐ絡んでくるフランス人てたまにいるんだよなぁ。
遠くからわざわざ「ニーハオニーハオ!」って。
まぁいいや。またぼけっとタイムに突入。
今度は遠くから犬、全速力で向かってくる。
また眼鏡かけて身構える。
もう若干なら噛まれてもいいと思うぐらい相手が早すぎた。
犬はベンチに座ってる僕をクンクンして全速力でどっか行く。
飼い主100mぐらい後ろを通過。つないどけや。

結局油断も隙もないコンピエーニュ。
まだ全然慣れてなかった。素になるには10年早かった。
川辺にこれ以上いるのめんどくさいと思って帰りました。




2010/06/03

ただの平凡日記


最近更新してませんでした。すみません。
現在は、高校の後輩が僕の部屋にステイしに来て2週間程がたちました。
基本ノールールでお互い好き勝手に生活して、楽しくやってます。
彼は自分の肩書きをネオニートと言っていますが、
僕には良く分からないので適当に流してます。

この前は両親と妹がパリに旅行に来て、久しぶりの家族団らんを楽しみました。
お母さんと妹は海外自体も初めてだったので、相当感激したと思います。
僕も家族には1度見てほしかった、この素敵な世界。
みんな楽しんでくれたみたいだし、無事に帰れて本当に良かった。
僕のなかで、かなりのフランス語力が要求される大イベントだったので、
家族が帰ってからフランス語を勉強する手が少し落ち着いてきました。
「自分だけなら今のままでも十分暮らせるわ…」みたいな気持ち。

でも来る前必死で詰めて勉強していたおかげか最近フランス語調子いいです。
大体何言ってるか分かるようになってきました。
少し危ういなって感じたら同じことを自分から聞き返せばOK
口調的にはカタコト感否めないけど、これでショッピングとか日常会話は十分。
意思疎通ができればOKということで。
フランス来て2ヶ月目の英語力と同じくらいかな。
でも授業とか、チーム作業とか、ディスカッションはまだ全然キツい。
しかもそれにも増して英語力の落ち具合半端じゃないです。
もう単語全然出てこない。
こんなに勉強しても少しさぼるだけですぐ去って行くんだな、英語よ。
可愛げのないやつ。思い描いてた理想と現実はほど遠い。

あと、LGとダイソンとPbwebのコンペ挑戦しようと思ってます。
学生最後の年に、この大きなコンペを「やらない理由がない」と思ってしまいました。
最後思いっきりぶつかって悔いなく社会人になりたいと思います。
レンダリングソフトだけ装備不足だったので
ライノ標準レンダラーを限界まで使い尽くしてやろうと思ってます。

あと、帰ったらオープンラボと学生最後の展示会もやろうね、こうちゃん。
楽しみいっぱいだな。絶対後悔しようがない学生生活だわこりゃ。
いよいよ終わりを意識しはじめた留学生活。
今はできるだけフランスの空気を吸っておこうと思います。