Royal College of Artの卒展SHOW2010だよーーー!!!
イロイロ書きたいネタ満載の旅でしたが、とっちらかっちゃうのでこの事だけ書きますね。
もー日本でちまちまつまんない事やっててもダメだって思いました。
写真いっぱい撮ったけどブログ載せきれないので、僕が特に気になったものだけピックアップ。
中学の理科の実験でやったような銅の結晶化の原理を利用して作るプロダクト。
今までの工業製品に対して提案性を感じます。プロダクトの未来を考えさせる一品。
工芸的かと言われれば全く人間の制御できる形の外にあるのでそれも違うような。
これは僕が一番好きなデザイン。
そして写真左の、パチンコ板の様な釘がいっぱい刺さってる板にぐるぐると巻き付け、砂漠の熱い砂をかける。そうすると右のようにペットボトルをスライスした物が、巻き付けられた形を記憶する。釘の配置や巻き方で自由に造形できるので冒頭の写真のような様々なアクセサリーが作れるというもの。
うん。いい事しか起きていない。素晴らしすぎる。
実際にデザインしたプロダクトはペットボトルをスライスするカッターと、パチンコ板みたいなやつだけなんだけど、デザイナーはそれによってシステム全体をデザインしている。最終的なアウトプットのデザインをするのはそこに暮らす人たちで、デザイナーはそのフィールドというかプラットフォームをデザインしたという事ですね。
システムのデザインと最終的にアウトプットされた物のデザインの両方がとても美しかった。
こういうのデザインしたかったなと思いました。
ふつう重ねちゃうところを彼は巻きながら重ねて、中空チューブを発明し、それでスツールを作りました。
つまり材料から開発して、それを使う事で新しいデザインを生むという事。
新しい材料で新しい表情と新しい強度を持ったスツールでした。
やはり物自体のデザインではなく、物の作り方のデザインに対する提案は自分が気にして見ていたというものあるけど、実際多かった気がする。
21世紀は大量生産否定ですか。モリス再来か。
これはエコをテーマに作られた照明で、使われている全ての材料とその質量に対するCO2排出量が計算されタグに書かれているというもの。照明に使われてるのはコルクやオークなど環境負荷の低いものをメインに使っている。
後ろのポケモンカードみたいなやつにも様々な材料の同じ質量に対するCO2排出量とかが書いてある。
修論の参考になるかもと思って撮りました。
アイデア勝負。
なんか気になった。
---感想---
RCAに限らず他の学校のやっている事というのはいつも刺激になります。
世界一とも言われるRCAの学生とうちの学校の学生(自分)とを比べて
何が違うのか考えてみると、デザインの技術やセンスに違いがあるのはもちろんですが
重要なのは考え方の部分じゃないかなと強く感じました。
企業や先生ウケするデザインを知らずに狙ってしまってると思うんですよね。
2年生くらいから就職というのを強く意識してポートフォリオを作りだしますし、
企業ともいっぱいプロジェクトやったりするからだと思うんですけど
それ自体が悪いと言っているわけじゃなくて、とてもいい事だと思うんですけど、
ダメなのは企業や先生の選ぶ基準ってのを言い訳に、
自分でものごとをキチンと考えなくなくなってるのがいけないなぁと思います。
ずる賢い。
人の価値観に合わせて人のせいにしちゃってるというか。
そしてそれが非常につまらないデザインを生む原因だと最近反省してるわけです。
RCAに入れるのは才能や技術やセンスに恵まれた一握りの人たちだとは思いますが
ものごとを考えるのには何も必要なく誰にだってできるので、そこを怠って
あーだこうだ認められている人を羨ましがったりするのは違うかなぁ
と、僕はこの時思い、この日から勝手に
自分がRCAの一員であると思い込みながら、その基準で自分のデザインをみる
名付けて「ひとりRCA」をやっています。
仲間募集中です。
みんなもRCAに入ろうよ。
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