2009/10/09

デザインプロジェクトのその後

前にも少しこの授業の事は書きましたが、毎週火曜日の14時から18時はチームでデザインのプロジェクトを進めるマスターの授業をとっています。

この授業は僕にとって最もエキサイティングで、素晴らしい経験ができるのは確実な一方、チームの2人とのコミュニケーションや課題の難しさから、最も気が重く全力出してもどうなるか分からなくて怖いなぁと思ってる授業です。

僕はこっちで単位とか取る必要ないんで、実はおちゃらけてても全然大丈夫なんですけど、チームの2人にとってはそうは行きません。こっちは日本ほど単位取るのは楽じゃないので2人ともガチです。なので「少ししか英語喋れない外国人」という貧乏くじを引いてしまった2人のために、僕は今まで学んで来た全てを捧げようと誓っているのです。
実際、最近の頭の中は修論とこのデザインプロジェクトに支配されつつあります。

授業の最初の2時間は講義というかデザインのプロセスとかの話で、後半2時間はチームでの作業になります。(まだ最初なのでディスカッションぐらい。しかし何も喋れない…)
前半の講義は言葉は全く理解できませんが、デザインの話なので内容は大体分かります。いろいろなデザインの事例やプロセスを紹介したり、このプロジェクトの進め方みたいのもやってるみたいです。

今週もそんな感じだったんですが、すでに日本とフランスのデザインの授業の違いみたいなものを感じる事ができました。
それはズバリ学生が喋る時間が長いということです。
まずスライドを先生が出します。そこには例えばこう書かれています。「あなたにとってエルゴノミクス(人間工学?)とは何ですか?」「何がそれに役立つと思いますか?」「それはどこで見つける事ができますか?」たぶんそんな感じだと思います。
これを見ながら端の人から順番に全員が意見を述べていきます。途中、学生同士で質問したり話をしたりする事もあります。当然僕にも回ってきます。超キツいです。仏語です。てな感じのが何回かあります。結果授業時間の3〜4割は学生が話しているという感じです。日本では先生が話すだけの授業が多いと思うのでちょっとビックリ。

あとこの授業でもう一つ衝撃が。
前半の講義の時に僕はあまりにも分からなくて、ウトウトしていたんですけど、突然「ペルソ・・・」的な音が聞こえて飛び起きました。まさかアレかなと思ったわけです。でもこっちでは「人」の事を「ペルソンヌ」っていうからそれかなーって思ったんですけど、スクリーン見たらやっぱアレでしたね。見慣れたペルソナの図が出てて、先生が丁寧に教えてましたね。

しかもこのプロジェクトで使うっぽいです。まさかフランス来てまでペルソナ作るとは思わなかったです。クラスの人達もまさかこの外国人がペルソナをちょっと勉強してきているとは思ってないだろうな。大体、デザインの学生じゃない人の方が多い授業なのにやってる内容はやたらとディープです。ヨーロッパの人ってデザイン科の人じゃなくてもデザインに対する意識高いのかな?きっと日本よりは身近に感じてるだろうな。
でもどうやって作るんだろうか?今からちょっと楽しみです。

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