2010/04/07

好きなデザイン


最近開眼したなと思う事がありまして、
ここ最近ずーっと作ってるミラノサローネ用のデザイン(修論の一部になる)
の制作を通して、今更ながら材料の特性とデザインの関係というか
素材に正直にデザインするという事がものすごく腑に落ちて、
そういえば、昔から先生とかデザイン界の偉い人たちも材料の特性を活かすとか言ってたなと
やっと理解というか興味が発生したというか開眼しました。

言葉で説明するのは難しいんですけど
例えば自分の卒研の苦労して作ってた模型の事とか思い出して
なんであの素材に無理にあのカッコさせたかったんだろうなーと
なんで素材と関係ない所に造形のゴールを決めてたんだろうと思ってしまったのです。
きっと学校でもモバイル機器ばっかデザインしてて、モックっていつもハリボテだったから
今の今まで全くこの事に気づかなかったんだろうと思います。
中身(コンテンツ)と外身(スタイリング)の関係だけはいつも考えていたけど
そこにもう一個、空想上の物が現実の物になる時に「素材と加工」というのは避けて通れないし
逆にそこで無理してもいい物になんないなと思いました。(エコの視点でもね!)
重要なのは素材をよく見る事。
レンダリングまでじゃカタチ決まんないんですね。
そんな事どの本にも書いてあるし、みんなデザイナーは言ってた事だけど今更気づきました。
けっこう遅かったなぁ。でも気づいただけいいか。

そこから急に全ての物を見る目が変わった気がします。
PbwebのNOSIGNERさんのインタビュー記事にもそんなような文脈を発見して妙に共感したり。
やっぱり僕は「面白いデザインですねー。」って言われるよりかは
「良くできてますねー。」って言われるようなデザインをしていきたいなと思いました。


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