2010/05/12

ミラノサローネ(14日:初日)


ずいぶん空いたけどサローネの事をちまちま書いときます。
ミラノサローネ開幕の日は僕らホステル組は自由行動。まだサ ローネというものが何者なのか把握しきれていなかったが取りあえず行動開始。この日は先生がカスティリオーニのスタジオ見学を予約してくれていて、このイベントの為にまずトリエンナーレ美術館にチケットを買う&時間まで中を見学に向かう。


キャノンのブース。立体の彫刻みたいのに映像をプロジェクションしているものと、幻想的な映像がリアルタイムで巨大なテーブルに投影されているものの二つ が大きな展示内容。友達やDesignersBrockの人たちはいまいちって言ってたけど、僕は彫刻的なものに投影された映像もキレイだったし、巨大な テーブルも迫力があって好きだった。


でいよいよカスティリオーニのスタジオ見学。
残念ながら中は撮影禁止なので外の看板を。ちょうどタイミングよくこの前の日本一時帰国の時、多木陽介さんの「アキッレ・カスティリオーニ自由の探求としてのデザイン」を買って読んでいたので予習もばっちり。
感想としては、上手く言葉にできないけどおじいちゃんに会いに行った感じ。やっぱり僕らの先生たちってカスティリオーニとかを見て育って(?)きてて、僕らはその先生たちに、たまに「カスティリオーニってこうだったんだよ」とか言われながら教わってるから、実際見たときもやっぱりそうだったんだぁという感じだった。デザインの理想的な存在、あるべき姿に見えた。彼のようにすばらしい仕事を今、日本でやるにはどういう方法があるのだろう。

夕方になって、サローネが何たるかを全く分かってなかった僕らは部屋でワインとハムとチーズをむしゃむしゃ食べていたが、喜多さんのパーティが あるという事でかなり遅れて出発。先生に怒られるかなと思ったけど(会場で待ち合わせだったがハムが・・・)おかげで途中で前夜出会った玉井さんに偶然合流できた。

喜多さんのブースにもう先生たちはいなかったけど、なんと喜多さんが玉井さんとお知り合 いという事で僕らも少しお話させてもらう事ができた。実は僕は喜多さんには1度お会いした事がありまして。学部3年の時に家具のコンペで賞を頂いた事があり、その時審査委員長が喜多さんだったのです。結局その時に作ってもらったモデルがきっかけになって今は就職も決まったし、学内外の展示もいろいろ経験させてもらえた。なのでそのお礼が言えたのが僕にとってとても特別な出来事でした。玉井さんいなかったら話すタイミングすらなかったので玉井さんにも感謝。

ちょっと長く書きすぎたかな。
続いて弾丸ツアーで、僕の中で結構衝撃だった
インゴ・マウラーのパーティー。




何がすごいって、作品が全然意味分からないんだけど(ごめんなさい)ものすごいパワー。

まずこの大きさの照明を見たことがない。



へんちくりん。だけどデザインのエネルギーをビシビシ感じる。こういう事が世の中にあるのかと思いました。

ここでなんと吉岡徳仁さん発見!テレビの取材受けてる。


「一緒に話してるのもしかしてインゴ・マウラーじゃね?」と話してましたが写真判定の結果違うようでした。
このあと取材が終わった吉岡徳仁さんに、学生だという事をいい事に無謀にも話しかけてみた。「ぼくファンなんです!」の一発分しか話題を準備してなかったけど、少し話しただけでビシッとした誠実さを感じさせる人だった。ぜんぜんチャラチャラしてない。もっとアーティストっぽいふわふわした人なのかと勝手に思ってたので、本当にすごいファンになってしまった。

という感じでミラノサローネ開幕早々、セレブリティーな空気に触れデザインのパワーを感じた一日でした。


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